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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のwoosのレビュー・感想・評価

4.2
新宿バルト9にて字幕版を鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞46作目。
客席は満席。
テーマ「楽園にある悲劇」
今週のウォッチ作品。

[全体として]
予備知識なく観たので、最初はフロリダにディズニーランドを作る計画を描いた映画だと思ってたら、全然違った。プロジェクトって団地のプロジェクトのことね。。
で、結構暗い話だけど、フロリダの青い空とガキンチョたちの目線で語られるので、それ程暗い感じはなく、ボーっと観てると幸せな映画と思ってしまうかもしれない。
街のカラーや天気が明るくて、ガキ共はテンション高くて勘違いしそうになるが、いわゆる掃き溜めだ。
でも、ゆっくりと流れる夏の時間の中で母娘が追い込まれていく話なので、胸が張り裂けそうだった。
教育と、環境ってやっぱ大事だなぁ。

[良かったところ]
小汚くて、生意気なガキ達だがとても可愛い。
彼らの行動は子供ならではの「低み」が詰まっていて、自分も子供の時、子供という立場を利用していろんな悪いことしたなーとノスタルジーに浸れる。
多分、微妙に被写界深度を調整して子供の視界を擬似的に作ってんじゃないかと思う。
何故かしつこく入って来るのかがわからないカットが、後半になって「ああそういうことか」とわかる作りになっていて、しかもその内容がやるせない理由だったりするので、その度に「この環境どうにかなんねーのかよ」と思わざるを得ない。
ウィレム・デフォーが気のいい管理人役とは。基本的に殺し屋か寡黙なアーティストの役をやっているのを観ることが多いが、今回の役も中々良かった。
団地にいる低い人々のキャラもよかった。

[気になったところ]
すげー唐突に終わったので、あの後どうなったんだろう?

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人を選ぶタイプの映画かも知れませんが、超オススメです。
今年の中で一番好きかも。