hiromi

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のhiromiのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アメリカのお菓子みたいな色のモーテルや建物とフロリダの真っ青な青空と映像の綺麗さと子供の目線から撮った映像に、自分の子供の時を思い出した
扇風機のあー遊びとかノブコブの脇で音出すやつとか、ホントくだらないことをずーっと飽きもせずやってたり、空き家に忍び込んでドキドキしたり、あと、プールのトップレスおばちゃんの一件は結構ツボ。
ああいうパンチの効いたおばちゃんや、ちょっと幼児好きのおじさんみたいな人はよく遭遇したのでそんなことが懐かしくて、あと子供たちの自然さに演技っぽさが全くなくてそれにまた引き込まれて

ヘイリーは働きたい意欲はあるが貧困から抜け出せない
仕事がなくてもお金がなくてもムーニーに当たることはなくそれでも笑顔でクレイジーではあるが愛情をもって娘に接していく
きっとヘイリーも同じような親に育てられ、ムーニーも同じように子供を持つのだろう
抜け出したいのに抜け出せない負の連鎖が子供たちの無邪気さを見てさらに辛くなる

ヘイリーの下の階に住む友達も子供達がしたことを公に出来ないし、かといってこのまま子供達を遊ばせるわけにもいかないし、どのキャラクターも責めることができない


レビューでラストがすごいと聞いていたので、何が起こるのか親子が引き離されるシーンくらいからドキドキしていたが、そんなにでっかいラストではなかった

でもあの人生の中で短いディズニーへの逃亡がムーニーの先の人生の支えになるといいなと思った。
あの先がどうしても気になっていつもはみないエンドロールを最後まで見た
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