DORATARO

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のDORATAROのレビュー・感想・評価

4.0
エンドロールが流れた後の深い余韻。ラストは言葉で表現できぬ!
6歳の少女ムーニーとその母ヘイリーが住むのはディズニーランドの傍らにある安モーテル。暮らしぶりは世間からすれば最悪なのだが、ムーニーにとってはそんな安モーテルだってお城のようなモノであり外に出ればどこでも冒険の場なのです。一貫して子どもの視点で撮られている点、背景を大きく映すロングショットが特徴的。そしてショーン・ベイカー監督の前作「タンジェリン」と共通して対象に寄り添うような撮影術によりドキュメンタリーと錯覚するくらいリアルでした。愉快にカラフルに彩られるムーニーたちの日常とは裏腹にアメリカに数多くいる貧困層の現実を映し出します。圧倒的な子役の演技という点でテーマは異なるも「gifted」に近い感じあり。倫理観を持ち出すなど不届き。感じて下さい。
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