桃

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法の桃のレビュー・感想・評価

3.5
考えさせられる映画

煌びやかな夢の国ディズニーワールドの近くにある鮮やかなペンキを塗りたくった古いモーテル。
そこに暮らす生活困難な貧困のヘイリーとムーニーのお話。そしてそれを厳しくも優しく見守る管理人のボビー。
ヘイリーはどうしようもなく詐欺、麻薬、売春をしてなんとか暮らしている。でも娘のことは大好きで愛しているのは伝わってくる。でも、蛙の子は蛙で言葉は汚く、放火もしちゃう悪い子に育ってしまったムーニー。
最後にホテルのバイキングに潜り込んで、ムーニーが食べるシーン。ヘイリーはそこで我が子を離す覚悟を決めたのだと思う。私がダメに育ててしまったのだと。
ラストはよく分からなかったけど、現実の夢を目指そうということでしょうか。
日本ではなかなか描きづらい映画だと思いました。
桃