好きだーこの構成！監督さん！！
「タンジェリン」も好きだった。
同じ場所で会話が織りなす物語。
怒りの感情の持って行き方が良いんよねえ。
あと母娘の演技うますぎ。クズネイティブ(褒めてる)
まず日本人的な目で見ると「オイオイ子ども放置しすぎだろちゃんと叱れよ」となるんだけど
この話ってアメリカの行きすぎた個人主義を痛烈に批判しているわけで。
川の字で寝る日本とアメリカでは前提が違うと感じた。
で、終始この話は子ども視点なのがまた良い。
子ども視点では楽しいお風呂も、実は客観的に見るととんでもないことになっていたり。
他にも日常的に描かれていてゾッとすることが多々あって、その中で住人に根気強くルールを守らせようとして最低限の矜持を保とうとする管理人が痛ましかった(アカデミーノミネートも頷ける名演でした)。
また、散々問題起こしている子どもを問題から遠ざけて隔離している形は、まるでペットのよう。
アメリカの離婚率は非常に高く、片親の子どもがとても多い。個人主義を確立して、子の将来を顧みず自分勝手に振る舞う大人を、子どもが最後に放置する。でもそこには救いは多分、無い。
その構図が痛烈でした。重い。
映像も綺麗なのに内容重くてHIGHになった。
イッツアスモールワールド！
