大人の対応は決して間違っていないけれど、
結果的に誰も幸せになっていないのが辛い。
安易な同情はできないくらい二人のネガティブな要素もしっかりと映し、単なる不運ではないことから目をそむけさせないのがよかった。
それでも最後は少し同情してしまう。
一見いい人として描かれる管理人にも、家族との関係はうまくいっていないことがわかるシーンがある。問題も人も、一面的ではなく多面的に見るように促す意図を感じた。
現実に起きている、でも多くの人には自分ごとではない問題を扱っているからこそ、
見え方見せ方にとことんこだわった映画。