フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法の作品情報・感想・評価

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」に投稿された感想・評価

月並みな言い方になるけど、どうしようもない地獄みたいな『現実』を『フィクション』の力で無理矢理にでも美しく輝かせてしまうのが映画の力なんだなあと。最初っから最後まで「思い切りブン殴られながら優しく抱きしめられる」みたいな感覚に涙をこらえ続けていました(ラストはもうあかんかったけど)。
この映画に突き動かされて撮られたドレイクの『God's Plan』のMVもあわせて見てみるのがオススメです。ムーニーもドレイクに会えたかなあ。
sbtryo

sbtryoの感想・評価

3.8
キラキラとした子供の夏休みと貧困層の現実の間にある優しい世界。
わや

わやの感想・評価

4.0
全員等身大。いい人でも悪い人でもなく、それでしかない。

社会派なのかもしれんけど、奇妙な街のつくりとか色と光の多様さの方が印象に残る。

このレビューはネタバレを含みます

ボビーが鳥と会話するシーン好き。
ボビーがいてくれてこの作品は本当によかった。
救いようのないリアリティーあふれる貧困問題に心が傷んだ。
終盤に急に雰囲気がらっと変わって驚いた!
MayuUeta

MayuUetaの感想・評価

2.9
終わり方にびっくり。子役の演技は凄かった。自業自得じゃないかと思ってしまう。あまり共感できんかった。
すぽ

すぽの感想・評価

3.8
その日暮らしの安モーテルに住みながも、伸び伸びと生きる子供達の描き方が素晴らしい。

唐突な終わり方で驚いたが、主人公であるムーニーにとって「あの時に訪れた”あの場所”」は大人になっても色褪せない、光に満ちた場所として記憶に残り続けるのではなかろうか。

ウィレム・デフォーがハマってた。
Yagi

Yagiの感想・評価

4.0
・陽光降り注ぐ温暖なフロリダ、みんな大好き“夢の国”のそばの安モーテルでその日暮らしをする粗暴なシングルマザーとおてんばな娘のひと夏
・金銭的な不遇を屁とも思わない子供の人生謳歌さよ
・妖精は虹のふもとに金貨を隠している
・管理人はつらいよ
夢の国と隣合わせなのに、現実は厳しい。
シングルマザーが禁忌を犯してまで守りたかった娘との生活を、貧困は容赦なく奪っていくのだろうか...

フロリダのディズニー・ワールド・リゾート。世界中から富裕層を集める夢の国の象徴でもあるこのテーマパークのご近所には、安モーテルでその日暮しをしている所謂「隠れホームレス」の人たちが多く生活している。

もう10年も前になるのですね、サブプライムローンに端を発した金融危機(日本ではリーマン・ショックと言われることが多いですが...)が世界経済を揺るがしたのは。
でも、サブプライムローン(低所得向けの住宅ローン)が払えなくなって家を取り上げられた人たちがカリフォルニアやフロリダに多くいて、そんな人たちが安モーテルで生活しているなんて、知りませんでした。

この映画では、そんな人たちが暮らす安モーテル「マジック・キャッスル・イン・アンド・スィート」で暮らすシングルマザーのへイリー(ブリア・ヴィネット)と娘ムーニー(ブルックリン・プリンス)の母娘を中心に、そこに住む人々の日常が描かれています。

ムーニーをはじめ子供たちの悪ガキっぷり、悪戯やり放題、無邪気でしたね。親の苦労もまだ理解出来ない年なんだろうな~なんて考えたりして。でも、実際は親の変化には少しずつ気付いてるんですよね。そんなムーニーでしたが、終盤、彼女の表情が一気に崩れるシーンがあり、ちょっと苦しくなりました。仕事したくても職がなく、一度堕ちてしまった生活から這い上がれず、堕ちていく母親へイリーも悲しかったです。彼女の生き方にはまったく共感しないんですけどね。
でも、彼女に限らず、離れていった友人だって、職を失えば、たちまちへイリーと同じように堕ちていってしまうんだろうな~。この地域の人たちが抱える問題の切実さを思い知らされました。

こういう映画観ると自分も何かしなければ、なんて思うんだけど、なかなか難しいですね。せめて自分の家族はしっかり守りたいと思ってしまいました。

厳しい現実の話ばかりですが、モーテルの支配人ボビー・ヒックス(ウィレム・デフォー)と子供たちとの日常はほっこりするところもありましたね。ボビーが子供たちの悪態にも怒らず、かといって優しいだけでなく厳しさも見せる接し方が良かったです。

映画自体はカラフルな感じで、貧困を感じさせるような汚さもなく、花火や虹の素敵なシーンもありました。出来れば子供のうちだけでもキレイなものだけを見て育って欲しいな~って思ってしまいました。

アメリカのインディペンデント作品。登場する子供たちは演技経験が少ない素人も多いのですが、子供たちのリアルな演技を引き出せていたと思います。
えり

えりの感想・評価

3.7
色合いが綺麗だった(^^)最後は微妙…
live4a

live4aの感想・評価

4.6
本当に大好きな映画。何度も観たしこの先も何度もムーニーと夏を過ごしたくなるんだろうなぁ。

貧困問題をこうして子どもの視点から取り上げる映画は珍しいし、すごくよく描かれてると思った。世界一幸せな場所として象徴されるディズニーワールドのすぐそばで、モーテル暮らしの、所謂ホームレスの人たちがいる。この映画は、フロリダに限ったことじゃなくて、観客の人達のすぐそばにも貧困に苦しんでいる人がいるということを伝えたいんだと思う。こういう貧困問題を観客に知ってもらい、考えさせるために作られた映画で、エンディングによってそれは大いに達成されてると思う。賛否両論あるけれど、個人的には最高なエンディングだった。少し疑問を持たせることによって、映画のこと、実際に存在する「ムーニーとヘイリー」について考えさせようとしたのだろう。
映画全体が子どもの目の高さで撮影されていて、ムーニーと一緒に夏を過ごしている気分になれる。子ども目線で描くことで、多くの人が持つ「貧困=不幸」のイメージを破ってくれた。貧困を自覚してる子どもは少なくないけど、それを問題視してる子どもはなかなかいない。その皮肉さが綺麗で明るい画と暗いテーマのコントラストにも象徴されている。
>|