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月子のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

月子(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

父を自殺で亡くし職も失った青年が主人公。父の葬式の帰りに彼は知的障害をもつ少女と出会う。実家に帰りたいという彼女の願いを叶えるため、主人公は彼女を施設から連れ出し、僅かな情報を頼りに彼女の家を目指すのだが......という話。

社会に馴染めない孤立がちな青年が対話もままならない障害者の少女と旅を続ける不思議なロードムービー。
不器用な青年が少女を甲斐甲斐しく世話し、少しずつ少女も心を開いていく過程を丁寧に描いていて好感が持てた。障害者役の三浦透子の演技が素晴らしく、明確な台詞もない挙動不審な役柄での感情表現が見事だった。主演二人が並んだ時の空気感も心地良かった。少女の施設での扱いを想像させるエピソードは見ていてしんどく感じた。
とは言え、このエンターテイメント性の薄い地味なストーリーで2時間もたせるのはややキツイ。1時間半くらいの尺で良かったのでは?
あと、上京した二人がいきなり混雑した渋谷に行く必然性を感じなかった。

主演の俳優さんどこかで見たと思ったらドラマの「義母と娘のブルース」の大樹くん役の人なのね。
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