TomoHojo

祝福~オラとニコデムの家~のTomoHojoのレビュー・感想・評価

3.5
監督トークショー付試写会鑑賞。

まるでモキュメンタリー?の趣きを感じさせるポーランド発の少女オラの視点から淡々と展開される作品。

とにかくカメラと登場人物達の距離感が半端なく近い。監督と主人公達の信頼関係があるからこそ成り立つ技。

全編を通して不幸な現状にもがき苦しむオラが不憫だし、こちらも終始イライラさせられる。でも、それも家族を今一度一つにしたいというオラの希望と葛藤を観てる側の我々も共有するという事においては正統派のドキュメンタリー作品と断言出来るのでは?

監督自ら、ポーランド国内の宗教観や未だ根強く残る男尊女卑の風習をティーチインして頂いたのも非常に作品を理解する上で参考になり良かった。
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