Kota

ポルトのKotaのレビュー・感想・評価

ポルト(2016年製作の映画)
3.6
“出会う事を拒むこともできる。だけど、出会ってしまったんだ。”

アントンイェルチン追悼映画。どことなくジムジャームッシュぽいと思っていたらやっぱり彼が製作総指揮を務めていた。ポルトガル第二の都市ポルトで運命的に偶然出会った二人を様々なフィルムで映し出す。最近だと“コールミーバイユアネーム”のように町をキャンバスにした静かで美しい映画。

ほとんどジェイクとマティしか出てこない映画なのに、二人の基本情報がほとんどない。時系列が入り混じり、ジェイクがあてもなく放浪している事や、マティは離婚していて娘がいることは断片的に分かるが、それ以上は観る人の想像に任せる作り。いや、むしろそこを考える意味も無いのかもしれない。ジェイクがマティに声をかけるカフェでのパンショットと、斜めの坂道沿いにあるレストランが印象的。最後の1分20秒は息を飲む。