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ポルトのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ポルト(2016年製作の映画)
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ポルトで出会った男と女。3部構成で1人1人のパートはランダムな時系列、2人のパートで全体がわかる仕組み。また、その中でも1人のシーンと2人のシーンではスクリーンサイズも変えてあり、ザラついたフィルムっぽかったり絵画的だったり、映像の質感もその都度ランダム。敢えて断片は記憶のスナップ。男と女、余所者と住人、お互いの視点で見るものも大事な部分も違う。夢のような一夜と、翌日の現実は2人の人相まで違って見える。アントン・イェルチェンがげっそり老け込んでて驚いた。ほろ苦い短編小説のような余韻は、いつでも寂しげで儚げな港町ポルトが舞台だからこそのムード。2人が見つめ合うカフェが素敵すぎた。
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