クリス・マルケル的な動画エッセイ。映像は全て参考資料のみで、編集によって劇を生み出すという手法はドキュメンタリーならではだったが、喋り通しのナレーションに疲れた。ポルトガル語は癒し系ではあるけれど。激動の年、1968年におけるパリとプラハの映像、同じような時期に中国を訪れ、文化革命に遭遇して色々思った母のホームビデオを織り交ぜながらその時代の世界の激情を解析する。母のホームビデオの映像の質感が抜群に良い。やはりスマホとかで利便性は高まったけど、8ミリで捉えられる空気感や情緒は再現不能。
2017/10/7 YIDFF