インドはグジャラート州にある繊維工場に焦点を当て、繊維業界あるいはファッション業界までの現状に問題を提起しているドキュメンタリー。
個人的なバックグラウンドから、この手の問題は以前から知っていたし他ドキュメンタリーも観てきたので、正直言うと「またか」と言う気持ち。
問題提起の種を蒔くばかりで、問題解決の糸口を見出せない現状。
しかし映し出される繊維工場の有り様はマザーハウスの山口さんやPeople Treeの元CEOサフィア・ミニーさんが観たら発狂しそうだな。
作業中にウトウトしている子ども。
商品の山の上で眠る男たち。
1日12時間働くことを自身の選択と作業員の一人は語るが、そもそも選べる選択肢が少なすぎる。
個人的に応援しているマザーハウスの企画したネパールツアーへ行って現地の生産者の活き活きとした表情を見ればマザーハウスの経営理念はひとつの解。
随分チャレンジングなプライシングだなと思うこともあるけど、途上国から世界に通用するブランドを育てるのであれば重要なブランド戦略。
自身も大学で経営学を専攻して思うのは世の中を変えるのは政治ではなく、0から1を生み出すビジネスだ。