なつ

カーキ色の記憶のなつのレビュー・感想・評価

カーキ色の記憶(2016年製作の映画)
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シリアの悲劇は、2011年に始まった訳ではない。
1980年代にアサド体制に反対した多くの若者が当局に追われ、国を去らざるを得なかった。
何故、シリア社会が爆発し、革命が始まったのか、その背景に迫るドキュメンタリー。(フライヤーより)
シリアは行った事ないし、ニュース映像は暗黒だし、瓦礫の山しか知らなかったけど…
映像に映るシリアは美しい、芸術的とはこの事を言っていたのかと、思わずため息がもれるシーンも多数あった。
シリア人からもたらされる言葉の数々が重く、(昨日観たラッカ~より、打ちのめさせる)もっと知らなきゃ、深く理解しなきゃと帰りにシリア本を3冊買い込んだ。
『世界の人々はシリアのニュース見て、自然現象(災害)で死んでると思ってるんじゃないか』みたいな下りがあって。
思わず、頭を抱えた。脳天を直撃された。
普通の死に方じゃない、血を流して死んでる、同じシリア人同士で虐殺しあう、
(最大の被害者は罪なき人々)
わかってはいたけど、わかっていない。
そう、突き付けられた。
私に何が出来るのか?まずは、こんなの観たよと伝えることで精一杯。
なつ

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