あっという間の3時間半。ドラマチックな展開はなく、ふつうの人々の話や生活を丹念に紡いでいる前半、それでも滅法面白い。そして後半、原告たちを扇動する団長の動きと、悲喜こもごもの結果、そして原告たちの心情吐露などにハラハラしたり、泣かされたり。
なんとかして強いことばや動きを引き出そうとする原監督の思いや熱は、こちらのモチベーションを俄然上げにかかってくる。
『ゆきゆきて、神軍』『全身小説家』に衝撃を受けた学生時代の思いが蘇る。うーん、凄い。
また、このテーマは他の公害問題や働き方の問題、そして福島のことにもつながるはず。私達は傍観者ではないよね。
無理して観に行って良かった。暫定今年のベスト。
