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栞のsingerのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.0
映画作品というより、ドキュメンタリーを見ているような感じが残ったのは、
やっぱりこの作品の監督で、理学療法士の経歴を持つ榊原有佑監督が、
自身の経験を元に描いた作品だったからなのかなと思いました。

派手さは無かったし、淡々とはしていたけれど、
医学と真剣に向き合って行こうとする主人公の揺れ動く気持ちや、心の変遷を、
とても丁寧に描いていて、
正直、見終わった後は、やるせなさも残りましたが、
いい作品を観たなぁという手応えは、しっかりと有りましたね。

キャスト陣で言うと、主演の三浦貴大、鶴見辰吾はそれぞれ、安定感のある良い演技を見せてくれていたし、
阿部進之介も物語の中で重要な部分を担っているだけに、真に迫っていくような、
熱のこもった演技が見れたのは良かった部分ですね。
そして、彼らが役を演じているというより、本当にその人物になりきったように感じられたし、
だからこそ、冒頭でも書いたようなドキュメンタリー感が、
しっかりと作品を通して貫かれていて、
そこが一番、作品の見所だったのかなぁと感じました。