〜ゼメキスが作る斬新すぎる実話映画〜
【Directing】
ロバート•ゼメキスの安心感はやはりすごい。。
『Back to the future』や『フォレストガンプ』などの不朽の名作を作り上げてきた彼が、新たな試みと共に作り上げた本作。
物語は、映画自体をマークが実際に起こる実写世界と、大人気ピクサー映画『トイストーリー』を彷彿させる「マーウィン」という人形世界の二つの世界を交互に描き展開されていく。
変化を拒む現実世界と、マークの心情の変化を表すマーウィンを同時に描くことによって、引き込まれる世界観と主人公の心情の変化がわかりやすく表現されている。
その表現のわかりやさは洗練されたカメラワークや、最新技術を駆使して徹底的に拘り抜いた人形達やマーウィンの世界があってこそ。
ゼメキスだからこそ許されるデロリアンのパロディは、ファンからするととても嬉しく、思わずクスッとしてしまいましたね笑笑
【Message】
トラウマを抱える人はPTSDに限らず、多くいるはず。さまざまな人がトラウマや悩みを抱え、今日も苦しんでいる。
この映画はそんな人たちへの力強いエールだ。
どこまでが実話に基づいているかは分からないが、自身の好きなことを武器に変え、強大な敵に立ち向かう姿はとても力強く、また勇気を与えてくれるだろう。
絶対悪を打ち倒す正義の鉄槌という構図は、『Back to the future』の頃から変わらないのかもしれない。
ただマークとニコルの関係性の結末や、新たなマークの人生など、いい意味でより人生の現実味を帯びた作品になったなと感じた。実話に基づいているのでどこまでが脚色かは分からないが笑
【Summary】
80年代に名作を叩き出してもなお、誰もがしたことのないような新しい試みをして且つ、長年の経験を元に安定した映画を作り上げるロバート•ゼメキス。
彼の偉大さを中心に素晴らしい人財が集まり、素晴らしい映画が出来上がった。
一度でも彼の映画に魅了されたのであれば、新たな彼の映画をぜひ見てほしいものです。