まおう

マーウェンのまおうのレビュー・感想・評価

マーウェン(2018年製作の映画)
3.0
ロバート・ゼメキス監督、スティーブ・カレル主演の実話を元にしたハートフルファンタジードラマ。
【あらすじ】
バーの帰り道、五人の男から集団暴行を受け死線を彷徨い、身体と心に重い障害を抱える事となった主人公の中年男性。セラピーの一環として第二次世界大戦時の架空のベルギーの村のミニチュアを自宅に作り、自分と周りの友人女性達などをモデルにした人形を使った写真撮影を行う日々の中、自分の殻に閉じ籠り続ける彼の前にある日美しい隣人が現れ、時の止まった彼の世界が変わっていく…。
【感想】
主人公の現実世界と空想の人形世界を行き来するファンタジックなストーリーだが、空想パートが見た目ぬるぬる動く頭身の高いサンダーバードの割に内容めっちゃバイオレンス&グロ&エロで度肝を抜かれる。人形のギミックを絶妙にうまく使ったゴアシーンやお色気シーンがシリアスな笑いを誘う。
主人公が美しく素敵な隣人女性と出会い、勝手に舞い上がって現実世界と空想世界がグチャグチャになってく様は最後キレイにハートフルドラマな感じに纏めてるけど冷静に考えて隣人女性の立場から見るとマジでホラー。完全にサイコホラー。スティーブカレルの拗らせた中年演技が上手すぎて笑えるけど本当にホラー。
単純に人生のどん底にいた主人公が立ち直る感動ヒューマンドラマとしては見れない複雑な一作。
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