トムトム

あのコの、トリコ。のトムトムのレビュー・感想・評価

あのコの、トリコ。(2018年製作の映画)
1.4
少女漫画原作の実写化はたまに「センセイ君主」の様な快作に当たる事もあれば、「マーマレードボーイ」の様な怪作に当たる事もあります。
しかし今作はただ不快な作品でした。

幼馴染の頼(吉沢悠)と雫(新木優子)と昴(杉野遥亮)は幼い頃にスターになる事を約束しあいます。
しかし高校生になり雫と昴は夢を着実に叶えますが頼は地味で平凡なメガネ男子になっていてというお話。

いつもは冴えない吉沢亮がメガネを外すやいなや周囲が息を呑み程の美男子になるという設定が飲み込みづらい。
昭和か!
クラーク・ケントですよ。
ちなみにメガネをかけても吉沢亮はカッコイイですからね。

主要な3人の俳優やモデルの仕事に対する姿勢が酷すぎて映画や舞台はあくまでも恋愛の為に存在しており公私混同も甚だしく好感度がどんどん低下していきます。
コイツら芸能界で有名になりたいだけで仕事に何らプライドを持っていないクソですよ。
岸谷五郎演じる有名監督は灰皿の1つも投げつけるべきですよ。

ライバル役の昴もただの嫌な奴で恋愛のお邪魔役でしかなく魅力に欠けます。
バスケのフリースローをしながら吉沢亮に恋のライバル宣言をするのですが一本もシュートが入らないのは脚本通りなのでしょうか。

印象に残るショットやシーンも無く俳優陣がポテンシャルを越えて魅力的に写る瞬間もありませんでした。

やはり主要3人の俳優への憧れや思いは描くべきですし、雫が頼の事を昔から思っていた描写は必要ではないでしょうか。
転校してくるまで音信不通で頼が才能あるイケメンだとわかった瞬間になびいている様に見えます。

外から見るとヒロインの雫はモデルが人気若手俳優との恋愛関係をつてに舞台や映画の主演して、売れた後は男を捨ててハリウッドへ行く別の人気俳優と付き合いだすビッチにしか見えないのですが。

うだつの上がらない高校生もイケメンだったらワンチャンありますよと言う有難い教訓をこの映画は教えてくれました。

特撮ファンとしては吉沢亮をはじめ現ライダーのヒロインの大幡しおり や内田理央、水上剣星などライダー出演俳優が多いのだけが見どころでした。
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