おりん

ミスミソウのおりんのネタバレレビュー・内容・結末

ミスミソウ(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

美少女が血まみれになる、そんな映画です。
ミスミソウだけに3.3つけたろ。(黙れ)

漫画を試し読みしたことがあったのですが、いざ映画を見てみたら思ったよりスプラッタでびっくりしました。

転校生の野咲さんはいじめられっ子。中学生にもなると、なかなかハードないじめです。見ていてつらい。
味方になってくれるのは、相場くんだけ。野咲さんと相場くんはいい感じです。

2人でいい感じになっていたある日、家が燃えます。なんと、いじめっ子たちが家に火を放ったのです。助かったのはまだ小学生の妹だけ。その妹ですら肌が真っ黒に焼けていて、意識不明の重体。お父さんお母さんは亡くなりました。

ここから、野咲さんの復讐劇が始まります。

簡単に言うと皆殺しです。
私はホラー映画大好きマンなので、スプラッタでもなんでもこい!て感じですが、まぁー雪原の中で血糊の映えること映えること。
これが俗に言う「バエ」ですね。

まず、三下っぽい女の子3人を殺します。
殺される直前まで野咲さんをいじめ抜いていて、
「あんたのお母さんが死ぬ姿を見てたら死にたくなくなった」とか平気で言っちゃうヤバい奴も…
そりゃあ、刺したくもなります。
3対1で勝つの普通に凄いッス野咲さん。

ついで、不良少年を追い詰めます。息の根を止めるまではいってないですが、雪の中、血まみれで足が折れて動けない彼を置き去りにします。これはなかなか死ぬまで時間がかかって、嫌な死に方ですね。

この辺で、様子がおかしいぞとなって、ボーガン根暗くんと太ったオタクくんが野咲さんを襲いに行きます。途中でデブにキッスされそうになって、顔を背ける野咲さん。うん、そうだよね。って。2人が揉み合っていると、ボーガン根暗くんが誤ってデブの頭に矢を放ってしまいます。錯乱したデブが根暗に「野咲さん」と言って迫るちょっとおもしろなシーン。
根暗くんは野咲さんに腹を裂かれて、腸が飛び出してました。気持ち悪い描写をガンガン入れていく勢いのある映画ですね。(誰)
そんなこんなで、武装した男2人相手でも勝利する野咲さん。もう止まりません。常勝★野咲。

この辺でですね、家に火を放っただけじゃなく、
ボーガンで脅して人にまでガソリンを撒いて、直接焼身させていたことが発覚するんです。
本当に気持ち悪い。悪ノリでここまでできてしまう、まだ中学生の子どもら。胸糞です。
ほんで、いじめの主犯格(見てるだけで手は下さない)である妙子ちゃんが、放火の現場にはいなかったんです。

その妙子ちゃん、野咲さんの元を訪れます。
ここでまさかの、和解。
2人は仲良しだったんです。
たえちゃんは「相場を取られたくなかった」んじゃなくて、「野崎さんを取られたくなかった」ことが発覚。わぁお!と食いつく私。
うんうん、いいよ。少女2人の百合とか美しい!

て、思っていたら、野咲さんの前にいじめられていた流美ちゃんが、たえちゃんのもとに登場。野咲家にガソリンを撒いて火を放った張本人です。
「きもいんだよ!」と言うたえちゃん。
「たえちゃんの為にやったのに!」という流美ちゃん。すげえことに三つ巴らぶです。いや、相場くん入れたらよつどもえ??
そんな2人が殺し合いに発展します。刃物を振り回す少女たち。流美ちゃんが、美容師志望のたえちゃんの右手を何度も何度も刺すシーンが悲しかった。流美ちゃん勝利。



ところでこの映画は復讐劇なのに、胸糞なんですよ。何でだと思います??
正解は、

「「「相場くんがサイコパスだから」」」

まじファ⚫︎クですよね。唯一の救いと見せかけておいて、これだもの。
おばあちゃんをボコボコに殴って「同居を認めてもらった」と言い放つ相場くん。
「(春には全てが発覚して)一緒には住めない」と言う野咲さんに、
「「「俺より家族を取るんだな」」」
と、バチギレして電話を叩きつけながら切る相場くん。クズすぎてあかんです。
おばあちゃんが息も絶え絶えに語ったのは
「お父さんもお前が…?」「お母さんも…」
という衝撃の過去。お母さんに暴力を振るっていたお父さんを刺した、これはまだ情状酌量の余地があるのですが、お母さん…
「お母さんを殴る人がいなくなっちゃって」
「お母さんは殴られないとだめなんだ。」
って、サイコパス極まれりです。

サイコくん、野咲さんを引き取ってくれていたおじいちゃんをボコボコにしに行きます。
渋ボイスな野咲祖父すこだったのに酷い(私情)

そしてラストbattleが始まります。
流美ちゃんvs野咲さん。and相場くん。
もうめちゃくちゃっす。
流美ちゃんのことをぼっっっこぼこにするMr.サイコパス相場くん。息の根を止めます。
その間に野咲さんは、家が燃える中お父さんが妹を庇い死んでいる写真を見つけます。
「違うんだ」「お父さんのかっこいい姿をいつか野咲にも見せてあげようと思って」
さすがサイコパス。目の付け所が違います。
これにバチギレした野咲さんvs相場。
流美ちゃんに刺されてた野咲さんにも、しっかり手をあげる相場くん。死にかけの野咲さんを「美しい」とか言って撮り始めちゃう相場くん。
その隙に、野咲さんはかつての戦いで落とされたままだったボーガンを拾い、顔面目掛けて放つ!
その矢はカメラを貫き、相場くんの目に達しました。キャメラマンの目を狙うたぁ、やるねぇ。

そして雪の中、血を滴らせながら這う野咲さん…


場面変わって、卒業式。
死闘を繰り広げた後の、空席だらけの卒業式。
そこに、たえちゃんの姿がありました!
死んでなかったんだね、たえちゃん!!
ここだけが救い?です。野咲さんがたえちゃんに言ってたもんね。
「胸を張って生きて」って…
手はあんなになっちゃったけど、たえちゃんは別の夢を見つけられるのかな。
野咲さんの想いを背負って生きられるのかな。
そんな最後でした。
おりん

おりん