このレビューはネタバレを含みます
胸糞オブ胸糞。でも、大好きです。
前半で主人公 春花がひたすらいじめまくられて、後半でひとりひとりに仕返しをしていくというリベンジもの。ただし、前半でのいじめ方がいじめというよりもほぼ犯罪なので、ちょっとエグくてキツかったです。いじめのヒエラルキーも最悪でした。
まったく笑わない春花役の山田杏奈ちゃんがいい感じ。ひとりひとりへの仕返しの死に方は、劇画そのもの。純白の雪に真っ赤な血しぶきというコントラスト。そんな死に方しないでしょ、みたいなツッコミどころも多いけど、まぁ、そんなのはいいんです。中でも女教師が除雪車に飛び込んで血飛沫が噴き出すシーンは見所でした。それにしてもあの女教師の言動は、本当に不気味。
清水尋也くんはどこかに翳りというか不気味さがずーっとあって、実は主人公の春花にとっては「ラスボス」的存在。大好きだったからこそ、裏切りに対する復讐の熱量がヒートアップするのもわかります。清水くんの不気味さは、「さがす」での謎の男の不気味さと相通ずるものがあります。爽やかな役よりも、気持ち悪くて不気味で狂気的な役をもっとやっていただきたいです。