まい

ミスミソウのまいのネタバレレビュー・内容・結末

ミスミソウ(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

書きたい事なぐり書きするので意味わからんかもしれませんがすいません。




原作ファンで、今は無きホラーミステリーの月刊誌の時からずっと愛読していた作品だったのですが
まさか実写とは...

この作品が実写で成立するのか?などなど不安を抱きつつもツイッターで流れてくるレビューなんかを見てほんの少しの期待を持って鑑賞しました。

キャストさん全員の年齢を実際の原作のキャラクター達の年代と合わせて来たのは凄い良かったです。

ストーリーからセリフまで、原作に割と忠実な作品でした。

漫画でしか表現出来ない部分もありますが、実写にしたからこそ表現出来る物も沢山あって原作を知った上でもとても楽しめました。

冒頭のイジメのシーンからラストまで
妙子は何故野咲に手を一度もくださないのか
相場は何故東京からこんな片田舎にお婆ちゃんの家で居候しているのか

何もない片田舎で一つの刺激が中学生たちの好奇心に火を付けて
行き過ぎた行為ではあるものの、そこに一つの快感を覚えてしまうとドンドンとエスカレートする。

だめって解っててしない年齢と
だめって解っててもしたくなる年齢ってありますよね。


で、で、
原作では見ることのなかった

カラーバリエーションが物凄く印象強い。むしろ一番印象に残ってる。
背景色が白一面の雪景色なのもまた色を引き立たせてますよね。


野咲春香の赤色
赤のイメージって怒り、興奮、危険だったり
熱を持った物ってゆうイメージが強いんですよね私。
復讐を決めた野咲が着ている赤色の服は血の色が目立たないようにってゆうのも勿論あるとは思うんだけど
危険信号でもあり怒りとか復讐とか
淡々と静かに、でもその痛々しい描写の際に一切現れなかった遠慮や悲しい表情。

で、それに反抗するようにルミが黄色ってゆうのも面白い。
まるで信号。

あと妙ちゃんが白に対して相場君の黒服の対象カラーもまた印象強い。

白い雪景色の中を歩く白ってなんだか儚げですよね。

キャストさんの年齢を敢えて原作そのままの年齢で起用したのは大正解だと思います。

あの年齢の子達にしか出来ない表情、発言、気持ちが全面的に出てきてて凄く良かった。
逆にこのキャストを高校生以上の子達が演じていたらきっとこの作品は成立しなかったかもしれない。

先生のバックに潜む昔のトラウマも、橘さんが三人の中で群を抜いた狂気だったのも良き。


命乞いをした数秒後に殺される加藤さん。

制御の仕方が分からない相場くん。
ボロボロになったおばあちゃんの「ずっと信じてやってきたけど」って言葉が胸に来る。

手をくださなかったものの、どこかでひっかかりが取れなかった妙ちゃんの涙と謝罪。

ずっと大好きだった妙ちゃんの本当の気持ちを知った途端、狂気に狂ったルミ。


回想シーンで流れた野咲と妙ちゃんの笑顔。妙ちゃんの愛おしそうな顔。


正直やりすぎ感は否めないけど、むしろやりすぎで良かったと思う。

漫画の実写化で久しぶりに満足のいく作品でした。
最後の妙ちゃんエンディングに流れる音楽のタイミングもすごく良かった。


時間があればもう一回観に行きたいなぁ。

原作を読まなくても楽しめると思うし、原作を読んだからこそ楽しめる部分もあって
非常に良作でした。






あああああ書ききれない書ききれないよおおおおう!!!ᐠ( ᐝ̱ )ᐟwwww
まい

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