ぐるぐる映畫

ミスミソウのぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

ミスミソウ(2017年製作の映画)
3.6
押切蓮介の漫画の実写化。
原作は未読。

過疎化が進む田舎の閉鎖的な雰囲気とそこに住む人たちの抱え込む闇が渦巻き暴力が連鎖していく。これは間違いなく日本でしか撮れないフィルム・ノワール。

前半・中盤までは特に何も残らない暴力映画だなという印象なのですが後半からの雰囲気は多少、ご都合主義で無理矢理感があるものの雰囲気が良く好きになれる映画でした。
後、これは好き嫌いになっちゃうんですが個人的に音楽の使い方や露骨過ぎる衣装での演出があまり好きにはなれなかったです。

しかし、キャストはこれから楽しみな人たちばかりで、主演の山田杏奈ちゃん、清水尋也くん、大谷凛花ちゃん、大塚れなちゃんなどが好演していて映画全体を引き締めていました。

特に清水尋也くんは「ちはやふる」の時もそうだったのですが、佇まいが良くて雰囲気だけで持っていける良い俳優さんですね。

こういった日本オリジナルの雰囲気を持ったフィルム・ノワールがこれを機にバンバン出てくればいいなと思います。