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ミスミソウのslowのレビュー・感想・評価

ミスミソウ(2017年製作の映画)
3.7
°。°。。゚゚。゚。°。°。。
「もし、別の道程を
歩いてたなら、
僕達は殺し合う事なく
″違う春″を
迎えたのだろうか…。」
°。°。。゚゚。゚。°。°。。
。°。{あらすじ}。°。
家族を同級生に
焼き殺された少女が
犯人達に復讐する話。
°。°。。゚゚。゚。°。°。。
″ミスミソウ″とは
春になると雪を割り
咲く花のこと。

いじめ描写はキツいが
脇役の大根芝居と
低予算のグロ描写のほうが
シュールな笑いを呼び、
前半は見てられないものの
主役三名の演技が素晴らしく
彼らが″対峙する″後半が見所!

まさかの対決!や、
まさかのラスボス!
まさかの真実!?などなど
意外な展開が目白押しの
後半は原作同様面白く
原作再現というよりも
監督が原作の素材を見事に
自分のものにしており
原作キャラが憑依したような
主役三名の演技も手伝って
新鮮な気持ちで観れた♪

とくにラストは原作には無い
「別の道」を描いており
小さく脆くても力強い
″希望″を感じさせ、
降り積もる雪にも負けずに咲く
ミスミソウのように
暗く重く悲しかった原作の話を
救済したのが映画版なのかも。

ただ原作既読者として
物足りない部分はある!
いじめっ子達が散り際に
見せる″哀れな素顔″こそ
悪=″心の弱さの裏返し″で
一人一人が読者に印象を
強く残して散るのが
原作では良かったのに
本作のいじめっ子達は
散り際に印象を残す事なく
「ざまーみろ」としか
思えないクズどまりだった…
(とくに男子は)

母に一度原作を読ませて
「何てものを読ませんるんだい!」
とLINE通して怒られたほど
グロ描写が痛々しい作品だが
映画版ではチープなので
助かるけど復讐劇としては
グロシーンがしょぼいのって
かなりのマイナス点だと思う。

文句は色々あるけど
″ボウガンを撃つ春花″が
原作以上にカッコ良かったので
許しておくか(なぜか上から目線)

近年の″学芸会″と化した
実写化邦画の中では
数少ない優秀作品なのは
間違いなしですッ!
°。°。。゚゚。゚。°。°。。
魅力が詰まった特報予告!↓(0:41)
https://youtu.be/GFrWJf24b34
°。°。。゚゚。゚。°。°。。
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