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ミスミソウのshihoのレビュー・感想・評価

ミスミソウ(2017年製作の映画)
2.1
先に原作を読みまして、ネットで無料のやつチマチマ読んだけどすごく味わい深かったです。で、予習完了!
いざ!で臨んだ結果…

【チープさに思わず苦笑!
予算の足りなさと監督のダメさがひしひしと伝わるC級グロ風味学芸会】

原作に(わりと)沿って作られた脚本には健気さを感じるものの、俳優さんの演技力のなさもありそのまま台詞にして言うとなんとも浮いていました。

カメラアングル、脚本の変更部分、各シーンの撮り方…色々と残念すぎる🤦‍♀️
違うそうじゃない!と何度思ったことか(笑)

雪深いド田舎のはずなのにところどころそうは見えない!

中にはいい役者さんもいましたが、こんな作品でも一生懸命やらなきゃならないのがカワイソウに感じたくらいです。

主人公と相手役の男の子以外ほぼ今回が初主演の役者さん(?)がほとんどのようなので、実力不足を加味したとしても監督の演技指導に問題があると思います。

台詞をね…「言わされてる感」がすごいの。
まず感情があって表情や言葉になるのよ!
この子たちの演技は台詞に乗っかって動かされてるだけなんです。
みんなガラスの仮面読みなさい!!!

予算面では、飛び散る血や炎がCGで「えぇ〜っ?!」ってなりました(笑)
あと最初の惨劇の場となる裏山のくぼみの大きさが原作の4分の1くらいです…_(┐「ε:)_

褒められる点は、
原作読んでて「これ映像化したらどうなんのかな?」って心配になった力学・体格差を無視したような主人公によるクラスメイト殺害シーンがわりと上手く撮れていたことですね。
指・口切れるところ、アキレス腱付近切られるところ、お腹をズバァ!!らへんはまま良かったのではないでしょうか。
(そのナイフ、スッパスパ切れるなぁ!
砥いでるの?)
そんなグロ無理って思う方いらっしゃると思うんですけど、安心して下さい!
笑えますよ!クオリティが低いので。
ながら見余裕。

でもなんとなく、見ていて
「人を殺す覚悟がないと、いざ!って時に力や体格、武器が優位であっても負けるんだな」とは思いました。
そんな奴らが人焼き殺してんだからチャンチャラ可笑しいんですけどね。
まぁ火遊びはすんなよってことだよ。

ここでも「あ〜予算の関係か…」って感じで死に方微妙に違うところがあって残念でしたが…。

ビジュアル面で言うと、主人公の役者さんは有村架純似でかわいくて演技も妥協点ではあったものの
春花はもっとか細くて儚げな美人であってほしかった…。あとあんまり赤い服着る子ってイメージはないかな。

みつる役の清水尋也くんは今作の中で一番のビッグネームだったけど、さすがに中3には見えないね!
でかいよ!大学生だね!

いじめっ子のボス、小黒妙子は映画化にあたっていい子化されすぎ。(結構原作と違います)
私服のまっしろコーデも意味不だし、
「美容院でトリートメントつきでブリーチしましたぁ☆」みたいなツルツルオレンジボブヘアどした。
妙子は多分自分で染めてるし私は「LOVEマシーン」のゴマキみたいな金髪想像してた…違う…。ど田舎設定だろ?
茶髪でもいいからちゃんと田舎のヤンキーみたいな汚い色合い出してくれ?

佐山流美は演技が本当にアカンかった。
怒りも悲しみも焦りも狂気もなかった。
操られ人形状態。
怪我の再現度は忠実過ぎておもろかった(笑)
ドア越しの母親との会話でドアに包丁突き立てるシーン、撮り方下手すぎて呆れた。

一番演技良かったのはゲロ先生かな。

原作で心情として描写される過去の記憶や心の声を台詞で説明させるのもメッチャ残念でしたね。

最後、雪の中血濡れで倒れた主人公を上に昇っていくカメラで撮っていく…のは良かったんですけど、瀕死なのに主人公、だんだん体を折り曲げていくんですよ…(笑)
そこは動かさないでほしかった…。

ダラダラ書いちゃったけどこんなとこかな!
ここまで読んでくれた方ありがとうです(*・ω・)*_ _)ペコリ
shihoは満足です…。
ネタバレコメ欄に原作の感想込みでツッコミどころ書きます〜(笑)!
まだあるのって?
あるよ!(笑)

原作もう一回一気読みしたい〜!
ってくらい原作が良かったです。
頭でっかちで人相悪いパペットみたいなタッチなのに、登場人物の「目」から伝わる画力がすごいの。
あとクズさ、暴力、グロ、(ゲロ)、雪に炎と盛りだくさんなんだけど一番伝わってくるのは「悲しみ」と「虚しさ」なの。
興味ある方はぜひ原作をオススメします!
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