ミスミソウの作品情報・感想・評価

ミスミソウ2017年製作の映画)

上映日:2018年04月07日

製作国:

上映時間:114分

3.8

あらすじ

東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(のざき・はるか)は“部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(あいば・みつる)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だがイジメは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。厳しい冬を耐え…

東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(のざき・はるか)は“部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(あいば・みつる)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だがイジメは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。春花が選んだ道とは・・・。

「ミスミソウ」に投稿された感想・評価

あむ

あむの感想・評価

3.0
原作を知ってたため鑑賞

わかっていたけどひたすら悲鳴をあげながら鑑賞してた笑
中盤から早い段階で復讐に入ったので残虐シーンが長く続いた
鶴次郎

鶴次郎の感想・評価

2.7
前半はシンプルな復讐譚で大好物
後半の意外な展開は好きくない
押切蓮介の同名漫画を実写化した作品。
押切作品といえばホラーやギャグ作品が中心で、キャラクターデザインやギャグセンスは中々に独特なので、ハマる人はハマるし合わない人もいると思います。
「ハイスコア・ガール」面白いです。

そんな中「ミスミソウ」という作品は、ギャグから離れて割とド真面目に描いたというサスペンス作品。前編に渡ってシリアスで、田舎の閉塞感とか陰惨なイジメとかがよく描けている作品だと思います。
そしてやはり何と言っても過激なゴア描写、これはもう原作はやり過ぎでギャグの領域に片足つっこんでます。

そんな作品が果たして映画化なんてできるのか。
結論から言うと、漫画原作の実写化としてはもう満点に近い出来です。
目ん玉串刺しにしたり、腹わたが飛び出たりもうやりたい放題。
特に良かったのは、除雪機ぐしゃっのシーンですね。
このスプラッターシーンは特に脈絡も無く訪れるのですが、何とこれ原作通りなんです。
丁度いい所で都合良く凶器が落ちていたりしますがそれも原作通りです。
ラストのある展開を除いてはほぼ原作を再現しているのがこの作品のすごい所で、それもただ原作をコピーしているのでは無くて纏める所は纏めつつ、原作の基本的にシリアスだけど過激すぎて現実味がない、一歩間違うとギャグすれすれの際どいラインを攻めていて素晴らしい。

配役も良くて、ギリ中学生に見える。大体こういうのは実写化すると高校生になっちゃうので。
中学生だから善悪の境目が曖昧で、人を傷つける覚悟も傷つけられる覚悟も無い。
急所も分からないから、暴力の方向性も行き当たりばったりで逆にとても痛々しい。
なのに真っ白な雪と血の赤のコントラストが痛々しいのに美しくてぞっとするという、複雑な気持ちになってしまうそんな映画でした。

もちろん「キルビル」や「必殺仕事人」のような復讐劇として観るのも面白いと思います。
meb

mebの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

清水くんきっかけで二回観ました。
グロシーンは確かに多いけどとても感情移入しやすかったです。
デート帰りに家が燃えてるあのシーンはとても印象的でした。幸せからの絶望がとても分かりやすく描かれていて、杏奈ちゃんの泣き崩れる演技もとてもリアル。
ずっと味方でいてくれたと思っていた相場くんも、だんだんと狂っていってとうとう一人になり最後は死んでしまうっていうすごく切ないし寂しい気持ちが残る映画でした。
みんなに幸せになって欲しかったな
最後の二人のシーンからのタテタカコさんの道程は涙腺やられました。

とてもまとまりのある映画だったと思います。
個人的におじいちゃんとの食事シーンが一番好きです。
maroske

maroskeの感想・評価

4.0
今年度公開作品鑑賞40本目

男性からみたらたわいのないことかも知れないですが
思春期の女性同士の恋愛以上の感情が無意識、無自覚に壊されることの嫉妬や怒りが間違った方向へ向く事への怖さ恐ろしさを感じました

都会に住んでいると気が付かない、忘れがちなのですが田舎、忘れ去られようとする街に縛られた者達の閉塞感

犯罪行為を擁護するわけではないですが、自分もなにもない場所で生まれ育っただけに一歩間違えたら、、って感じになりました

トークショーで監督に質問した答えで妙子は死ぬ事よりも重い罰を課せられたとの回答に、全てが終わった後春が来てミスミソウのように強く妙子が生き抜いてくれる事を願ってやみません

ラストシーンの回想が妙子にとっての救いになってくれたらな、、
───『春になったら、ミスミソウを見にいこう』

『私は、行けないよ──春になったら、分かるよ』


真っ白な世界の中、鮮やかに映えるは──憎しみの鮮血。



■ あらすじ ■
半年前、父の転勤で東京から田舎へ引越してきた野咲春花(山田杏奈)は、学校で壮絶な虐めを受けていた。母と父と妹に心配をかけたくない春花は、卒業までの残り2ヶ月を何とか耐え抜こうとするが、虐めは悪化していくばかり。そんな中唯一、クラスメイトの相場だけが虐めに加担せず、いつも春花を庇って優しく接してくれていた。だが相場は人気者であり、その相場に好かれている春花は余計に女子からの虐めが酷くなる。
ある日その虐めも歯止めがきかなくなり、春花の家に火がつけられ、春花の家族は焼き殺されてしまう。燃え盛る炎と真っ黒に焼け焦げた家族の姿を目にした春花は、降りしきる雪の中、復讐を決意する──。


■ 感想 ■
『ミスミソウ』

押切蓮介の漫画『ミスミソウ』を原作にした今作。
予告を見た日から、ずっと気になってた映画。普段邦画はほとんど観ないけど、グロ好きとしてはあの予告見せられたら…ねぇ。そりゃ気になっちまいますよ。
友人とビールを嗜んだ後、渋谷アップリンクにて鑑賞。個人のホームシアターみたいなサイズ感の映画館でめっちゃ面白かった(笑)あの雰囲気、嫌いじゃない。

そんなことよりね。いやー、いい意味で”裏切られた”映画だったかも。完全にグロ目的で行ったんだけど、意外や意外、ドラマ要素結構あって、あの閉鎖的な田舎の独特な空気感とかも凄く上手に描かれてた。ただ、あそこまでいくともはや別世界やなとも思う。本当に限界集落みたいな環境でそこを一度も出ずに外の世界を知らずに生き続けていると、人間ああなるの??あそこまで歪む???笑 もう全員病気だろ、ってレベルで狂ってるので、そこに突然ポトンと落とされた常識人である野咲家は、そりゃキツかっただろうな。
一番感動したのは、まぁ予告でも分かる通り虐めた奴らは春花にバッサバサ殺されていくんですけど、そのやられた奴らのリアクションね。なんかね、まるで本当にそういう目に遭った事のある人達に、話でも聞いたの??ってレベルに、なんか妙にリアルだった。指切り落とされたり目ん玉突き刺されたりした時、今まで観てきた洋ホラーとかだと大抵「ギャーーーッ!!」って叫んで暴れて、みたいなんがほとんどだったけど、この映画は違うのね。やられた本人は最初何が起こったかまるで把握できてなくて、「えっ…い、痛…なに、なに?なにこれ?さ…触らない方が、いいかなぁ…?」フラフラ、ドサッ。みたいな。確かにね、本当にやられたらそうなるのかも、とか思ったよ。鏡があるわけでもないから自分の状態分からないし、そういう今まで感じたことない飛び抜けた痛みとかって、一瞬脳みそも伝達出来ないんじゃない?とか。なんかとにかく全員リアクションが良かった。そこが一番感動した。笑
で、肝心のグロ描写ですが。悪くないです。ただ、期待してたほどではなかったかな。予告で期待しすぎてたせいだね。それでも最近の規制厳しい日本でこのクオリティは、随分攻めてるし凄いと思う。耐性無い人にはキツいかもね。血の色がちょっとピンクがかってて少しリアリティに欠けたけど、痛々しい描写は盛り沢山だった。
前述したドラマ要素だけどね、まぁ結局のところ、虐めっていうのには、当たり前だけど「虐める人間」、「虐められる人間」、「傍観する人間」がいるわけ。で、一応、全員に意思やら言い分がある。まぁこれは社会的問題なのでこれに関してあるひとつの視点から自分の考えをここで展開しようとは思いませんが、ただひとつ間違いなく言えるのは、”虐め、ダメ、ゼッタイ。”ってことよね。もうほんとそれに尽きる。今作でも、虐めてる人間の中に、家庭環境が劣悪で…とかいう描写もあったりしたけど、「だから、何?」って話ですよ。自分が辛い思いしてるからって他人に当たり散らすなや、っていう。だから、「目には目を、歯には歯を」精神でいい。復讐は何も生まないとも言うけど、この映画ではとことん”やられたらやり返す”。そりゃ家族殺されたら私も多分やりますわ。
そういう意味では、最後の”ある彼女”の件については、うーん、それでいいんかなぁ、とも思ったけど。いくら許されていい立場だったんだとしても、あれを許すなら、あの子は?あの人は?みたいなね。まぁ、1人くらいは救われる人間がいてもいいのか。きっとあの子は一生背負い続けていくんだろうしね。

まだまだ書けるけど、終わりがなくなってしまうのでこの辺で。とにかく、グロ目当てで行って、いい意味で裏切られるっていうのは結構嬉しいものですわ。予想してたよりもいいものを見せてもらえたわけだから。こういうの見てると、邦画も捨てたもんじゃないのかな、とか。(まぁ原作が漫画であるので、元がしっかりしているのはあるけど。)
それにしても、ビックリするくらい登場人物全員クレイジーサイコで笑った。主人公は最初こそ常識人ポジションだったけど、復讐マシンになった時点でクレイジーではあるからね。

ただ何が悔しかったって、私と友人、鑑賞前に飲んだビールのせいでそれぞれ止む無く1回ずつトイレに立った事だよね。映画中にトイレなんて自分の中ではマジでタブーだったんだけど、(今回もきちんと鑑賞前にトイレ行っておいたんだけど)今回ばかりは駄目だった…でもグロ祭りが始まる前にタイミングを見て、しかも劇場出て目の前がトイレだったので、見逃したのはほんの20秒くらいだったのが救い。笑
Zam

Zamの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤は凄惨ないじめと対照的に彼女が持つ柔らかく広い優しさと愛と澄んだ美しさが描写されている。けれど進むにつれて彼女がぼんやりとくぐもってきて、何だかよくわからなくなってきて、ピントが加害者に向いてくる。現実との軋轢、単純な感情も全てねじれにねじれて。確かに美しいけれど、これは美しい映画じゃないんだ。何かこうもっと複雑で切実で陰惨で粘着質で届かぬ愛で。

監督がただの友情ではないものを滲ませられる人をと言っていたけれど大谷さんの妙ちゃんはすごかった。君が恋しいんだという目が本当に切実だった。

色もよかった。白と赤。雪と血。平穏と暴力。春花と妙子。白が地で、赤が図なんだ。白を土台として、赤色がのっていく。その構図もよかった。

何より春花(山田杏奈さん)の可憐さが全てだった。復讐劇の中でも私は彼女からあまり渇きが感じられなかった。渇きというある種単純なものに帰結しない魅力が底のない美しさなのかと思った。
残酷で狂ってて切なくて、何故だろうそれがまた美しい。これでもかという程の生々しい人物像と人間関係。雪が降るなか懸命に芽生えるミスミソウが全てを物語っていた。雪と血が映えに映えて残虐でいてやはり美しい。今年最大の衝撃と切なさと狂気がたっぷり詰まった傑作。トラウマだなんてとんでもない、一生忘れられない作品となった。良い意味で
刺激的な原作を「先生を流産させる会」の監督がメガホンをとる。ナイスプロデュース!
くみこ

くみこの感想・評価

3.7
素晴らしい不快感
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