チィ

OVER DRIVEのチィのレビュー・感想・評価

OVER DRIVE(2018年製作の映画)
3.1
洋画ではラッシュとか何本かカーレースを題材とした作品を観たことがあるけど、日本のカーレースが未知の世界で、どんなものなのか気になって思わず。まっけんファンの女子とカップルに囲まれることを覚悟して映画館に赴いたら、意外や意外、周り一帯を男性に囲まれた。身近に車好きさんが居ないから気づかなかったけど、そうか車って奥が深い…。実際、上映後最高だった!と満足そうに帰っていた方も居て、新しい発見ができる映画館という場所は新鮮でやっぱり大好きだと再確認させられた。

で、内容、そう、うん。圧巻のレースの数々と躍動感で満たされたし、最終的な絆の強さに素直に感動したんだけど、前半のブレブレ感が自分に対してショックで。『チョコリエッタ』で身体を張った演技に感銘を受けて以来大好きな森川葵が、あんなに鼻につくお姉さんだったっけ?というかタメ口でエンジニアさんに話しかけてるけど何歳役??童顔だから、新卒にしか見えなくてある程度歳上設定なんだけど、果たして彼女がこの役をやるべきだったのか、そもそもストーリーテラーとして必要なんだろうけどこの役柄は必要だったのか、というか前半の主人公がもはや誰かわからなかった!

という戸惑いを乗り越えた先は爽快なエンジン音と疾走感と熱い怒号と叫び、格好良い諦めない世界がそこにある!!と引き込まれた!知らない世界がそこにあった。もっと普段からニュースで報道してくれても良いのに。エンジニアの部品への0.1秒の拘り、瞬時の判断力、的確な手さばきの細やかさに興味が唆られてじっと見てしまう。不思議な感覚に陥った作品でした。
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