hirogon

OVER DRIVEのhirogonのレビュー・感想・評価

OVER DRIVE(2018年製作の映画)
3.7
男たちの熱い想いが溢れた映画。
期待値低めで見ましたが、想像以上に楽しめました!

市街地やオフロードのレースシーンも迫力があります!
運転技術も撮影技術も大したものです。
新田真剣佑の鍛え抜かれた体。マッチョ好きには堪らない?
ストーリーは比較的シンプルですが、各シーンの演技の熱さや、レースの迫力はびんびんと響いてきます!

スピカレーシングに所属する兄弟。
メカニックの兄、檜山篤洋(東出昌大)と
ラリードライバーの弟、檜山直純(新田真剣佑)

二人は、小さい頃、自転車で山からのダウンヒルで遊ぶ仲の良い兄弟でした。
怖いもの知らずの直純はケガや自転車が壊れることも日常茶飯事。
兄の篤洋は、近くの車の修理工場の一角を借りて、壊れた自転車を直してやるのが楽しかった。
そんな二人は、いつしかレーシングチームのメカニックとドライバーになっていく。


(以下、ネタバレ)
ーーーーーーーーーーーーーーーー

昔は、仲の良かった二人だが、メカニックとドライバーという立場の現在の二人は口論になることも多い。
そこには立場の違いだけでなく、ラリードライバーとなった直純の、兄とある女性に対する秘めた想いがあった。
レースで走り続ける理由も、その想いに由来していた。
その理由は、終盤に直純から篤洋に明かされます。

直純は、国内ラリー戦の優勝をステップにして、WRCで世界に参戦予定。そして世界一になること、それが直純の目標。

ラリー戦は、シグマレーシングの新海彰(北村匠海)との鎬を削るようなトップ争い。優勝の行方は、最終戦まで持ち越されることに。
国内ラリー戦の最終レース、北九州シリーズ。
レースの途中、故障車に接触した直純の車が湖に沈む。
引き揚げて翌朝までに直すと宣言する篤洋。
とにかく翌朝までに修理を終えようとする他のメカニックたちも熱い!

朝、直った車を前にして、直純が言う。
「兄貴が直した車には乗らないといけない」と。
そして、最終戦の行方は…。

ラスト、篤洋と直純の二人は、小さい頃に何度も走った山でマウンテンバイクでのダウンヒルを競うのだった。
hirogon

hirogon