レーシングドライバーの檜山直純は、猪突猛進な性格から、冷静な兄でメカニックの篤洋としばしば衝突する。総合力が大事なレースで、彼らは勝利をつかむことができるのか。
劇中でも指摘されているとおり、この競技はスピードが一つの魅力。様々なコースをカッコいいレーシングカーが疾走するさまは見ていて気持ちが良い。
激突する直純の熱さと篤洋の大人な対応。どちらの信念も敬われるべきものである。
終盤、ここまでか…という場面でのメンテナンス舞台の活躍は、本作屈指の名場面。このシークエンスで、あまりメジャーではない本競技の醍醐味、すなわちチームワークというものを知ることになるのだ。