健一

ビール・ストリートの恋人たちの健一のレビュー・感想・評価

3.5
監督が本当に作りたかった映画というのは 監督の作品愛 というのがにじみ出ている。
本作鑑賞後、一番にそれを感じた。
「ムーンライト」でオスカーを制したバリー・ジェンキンス監督の最新作。
あえて意識したと思われる古風な創りが心地いい。80〜90年代の映画を観ているような錯覚に陥る。
恐らく監督が若かれし頃に観た「ドゥ・ザ・ライト・シング」や「ボーイズ'ン・ザ・フッド」へのオマージュなのだろう。
だが監督は人種、差別、暴力を脇に置いて"愛"の物語を重点に置いた。
はち切れそうな若い二人の純愛が終始胸を打つ!
辛い現実を乗り越えようともがく若いカップル、それに力を貸す家族、周囲の人々。一方で二人を認めない人々も。そして 容赦なく立ちはだかる現実。
あぁ〜人生は上手くいかないな〜
と鑑賞中深いため息の連続。
そんな中でも終始 "愛に包まれてる" そんな素敵な作品でした。
劇中のカップルは19歳と22歳の設定。是非 日本の若いカップル達に劇場に足を運んでもらいたい。



2019年2月22日公開初日8:45〜
TOHOシネマズ新宿screen 6
💺117 席
客入り 50〜60人。

早朝上映(9:00前)は話題作でもほぼ空いている。
しかし、朝起きるのが ツライ!
🥱
健一

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