Shirorin

ビール・ストリートの恋人たちのShirorinのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛し合う人が好きなだけ


フライヤー通り、映画全編が柔らかくて穏やかな光に包まれていて、優しくて明るい色遣いをしていて、愛し合う2人を温かい気持ちで見守りつつ、応援したくなる。

けれど、実際に起こっていることはあまりにも酷く、不条理で、悲しくて、切ない。

黒人というだけで、こんな仕打ち、扱いを受けるの?人種のるつぼのニューヨークで…70年代にもなって…ということに驚く。

また、音楽がとーっても良くて胸に響いた。赤い傘、黄色いマントといった、小道具や衣装も、とても印象的でした。

ティッシュの家族、2人に部屋を貸してくれたユダヤ人、警官に楯突いて2人を庇ってくれたお店の女主人、優しい人たちにうるっとくる。

盗みまでしてお金を作るティッシュの父とファニーの父、レイプ被害者に会いに行くティッシュの母、家族一丸となってファニーを助けようと奮闘するけど、なんとか冤罪を認めてもらえるのかな…と思いながら見ていたけど、やはり現実は甘くない…。
ファニーが刑務所にいる間に、ティッシュのお腹はどんどん大きくなり、ついには出産。

ラストは家族団欒のような幸せに見える一コマ。
子供はティッシュが望んでいた男のコ。
アロンゾという名前。
そして、もうこんなに大きくなったのかとびっくり…。
ここが刑務所の団欒室でさえなければ…。。
Shirorin

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