nanaaron

ビール・ストリートの恋人たちのnanaaronのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ほんとにまじめに丁寧に丁寧に雰囲気を作っていく映画でした。

だから、セックスシーンがとにかく映える!上品なエロさに酔えます。

いくら雰囲気作る為とはいえ、ティッシュを先に脱がしてから、自分のパンツ脱ぐ前にジャズのレコードに針を落とすファニーの確信犯ぶりには笑いましたw

同時に、瞬間を丁寧に描いてる分、所々につぎはぎされる実際の映像の違和感も目立ちます。

違和感を与えてまでも、写真を使ってドキュメンタリー風にまとめたのは、アメリカで住む黒人に起こりうる悲劇が物語の世界だけではないってことを強調したかったからだ。

現在でも問題になる警察の黒人への発砲や黒人冤罪。

真正面からカメラを見つめる主人公たちを観て、観客は何を感じるか。

それでも違和感すごかったけど。

残念な邦題つけられてますが映画の名前もオシャレです。"If Beale Street Could Talk"

"もし、Beale Streetが語れたら…"

2人とその家族を崩壊させた、この冤罪は免れたはずです。でもBeale Streetは語れない。

それはBeale Streetに象徴される、黒人と同じだ。黒人も社会的な地位の低さから語ることが許されない。

その中でも自分たちの愛を信じて、逞しく力強く生きてきたのが黒人の歴史でもあり現在地でもある。

黒人の音楽文化が集約されたBeale Street。ブルースの王様B.B.Kingはここのストリートミュージシャン出身で、名前のB.はBeale Streetから来てる。

と思いきや、"The Beale Street Blues Boy"と呼ばれていた彼は、略して"Blues Boy"となり、それが実際には"B.B."という名前の由来らしい。

うーんBeale Street語らないなぁ…
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