エリオット

ビール・ストリートの恋人たちのエリオットのレビュー・感想・評価

4.1
「ムーンライト」はソフトで鑑賞、美しい映画だった。
本作も剥き出しの悪意、過酷過ぎる現実を怒りに任せて告発するのではなく、統一された鮮やかな色調やジャズの音色、そして登場人物の表情を大きめに捉える画の多様などにより、美しく穏やかなルックながら観客が主人公たちと一緒にそれらの苦しみを体験していくかのようなつくりとなっている。
なので見ている間かなり辛いが何とかギリギリのところで心折れずに生きていこうとする彼らにかえってこちらが励まされる。
何ともならないと分かっていても万が一に賭けてプエルトリコくんだりまで飛んでいってしまうのが母親というものだよなあ…
エリオット

エリオット