ダビンチ

ビール・ストリートの恋人たちのダビンチのレビュー・感想・評価

3.8
「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督最新作。
前作同様、バリー・ジェンキンス監督とジェームズ・ラクストン撮影のコンビで作られる映像美は圧巻。
光の使い方、作品全体のトーン、色彩感覚、人物のディテール、とにかく全編に渡る美しい映像には思わずうっとりさせられ、それだけでもこの作品を観て良かったと思える。
あとは音楽の使い方などの音響も前作同様素晴らしく、技術面は「ムーンライト」同様、素晴らしいものを見せてくれます。
あとは俳優さんたちも素晴らしく、特に主人公の母親を演じたレジーナ・キングさんの存在感は凄く、アカデミー賞助演女優賞受賞も納得の素晴らしい演技でした。
なのでその分、ストーリー展開が少し気になります。
というか展開がとてもゆっくりなので、もう少しテンポ良くしてもいいかなと思ったり。
丁寧に作られているのはわかるのですが、このシーン長いなと思うのが多々あったのでその辺は展開があった方が退屈しないのではないでしょうか。
それでも素晴らしい映像美と音楽に彩られた作品でした。
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