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ビール・ストリートの恋人たちのhrymのレビュー・感想・評価

3.7
東京に住み秋葉原で電車を待ちながらこれを描くわたしには(今のところ)絶対に理解しきれない主題でありながら、人間であればおおよそ誰でも共感できる家族内の問題、宗教、などからあらゆる差別的感情が複雑に入り組む。
ひとりひとり母親が違うだけなのにどうしてこんなにも面倒な世界なのか。
人種の問題よりもっと解決すべきものがあると感じるのはわたしが未だ当事者となっていないからなのだろう。
ドライなクロースアップの多様と全てが語られない一人称的な話の作りが感情移入するよりもこれは現実なのだと突きつけられているようだった。
社会問題云々を差し引いて考えると人生どんなことがあるかわからないが「心の準備は?」
こういった映画が一笑に付され、制作される意味を失くす時代が来るといい。
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