ビール・ストリートの恋人たちの作品情報・感想・評価

ビール・ストリートの恋人たち2018年製作の映画)

If Beale Street Could Talk

上映日:2019年02月22日

製作国:

上映時間:119分

3.7

あらすじ

「ビール・ストリートの恋人たち」に投稿された感想・評価

Kana

Kanaの感想・評価

2.0
黒人差別の色濃く残る時代、1組の幸せなカップルが、ほんのちいさなきっかけではその潮流へ飲み込まれていく…。
予告では愛の力で絶望の淵に希望の光が…的なイメージだったのですが、全然、希望、なし。
希望枯渇してます。
希望貯金尽きます。
なんかもう、ただただ辛い。
どうすればいいのか…。
何のためにこんな映画作ったのか…。
そうか、このやるせなさを追体験させるためか、そうかそうか…。
幸せなシーンの回想と辛い現実とが淡々とふわふわと夢見心地に続くので、ちょっと眠くなってしまいました。
またいろいろ展開はあるけど具体的なシーンはあまり描かれず、期待しては裏切られ…みたいな感じの連続で、最初から最後までひたすら観客を置き去りにする映画でした笑
この映画を評価するのは難しすぎるなぁ、、、
鮮烈に美しい余韻を残してくれた「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督の最新作。
今回も前作同様ストーリーはズッシリと重いが画面の色味、構図、切り取りはとにかく艶やかで美しくまどろむほど夢見心地に。

主人公達の身に起きた事件はおぞましく悲しいが、ジェンキンス監督はそこを殊更に強調しない。
悪意や憎悪ではなく、愛情をもって世界に希望を抱いているのが優しく伝わってくる。

いま世界でラブストーリーをここまで美しく撮れる監督は他にいないのでは?
家ではなく、なるべく劇場でどっぷり浸りながら嗜むたい芸術作。
Asuka

Asukaの感想・評価

4.1
こういう話(映画)があったってなんらおかしくない。映画はハッピーエンドが多いけど、当然報われない人はいる。綺麗な話ばかりではない。これが現実。

なぜ無くならないのか。職権濫用。腹いせなのか。道徳心や良心はないのか。黒人も人であるというのに。幼稚じみてる。

『黒人を雇うことが進歩的だと』
国籍人種性別LGBTすべて、いいように利用してはいけない。根本から考えなければ、解決せねば意味がない。


全体的にゆっくりストーリーが進んでいく。
さまざな人が登場する。この人は好き、この人はきらい。見ながら思う。では、この人はどういう気持ちで、どうしてこういう言動をするのか?映画はほとんど説明しないし、わからない。社会背景に黒人差別があることは明らかだが、それだけですべて了解することはできない。そして、そうしたことは日常にもありふれていることなのだろう。生きていることの、そうした微妙な感触を思わせる映画だと思った。
特に後半、私的な美しい映画だ。前作「ムーンライト」で多用したアップと手持ちキャメラは使わず、端正な美しさを湛えている。ストリートで抱擁し合う二人のシーンの高揚感、邦題はそこから取られただろう。
ヨーコ

ヨーコの感想・評価

3.8
If Beale Street Could Talk
some

someの感想・評価

4.0
美しい映画。
普通に過ごそうとするのがどれだけ難しいことか考えさせられる。
最後のシーンは心があったかくもなり、キュッと苦しくもなる。
Nyoromo

Nyoromoの感想・評価

3.7
見つめ合う2人、絡み合う手から、もう溢れんばかりの愛が伝わった
心から愛し合うってこういうことだな、
なんて美しい映画なんだろう、と

普通に生きるだけなのに障害が多すぎる
人種差別、冤罪、許されない

頼むから彼らに自由を、
あんなに美しい人々を苦しめないでほしい
バリー・ジェンキンス監督は、とってもミニマルに感情を伝える。その目線は常にマイノリティ側からの定点でパッションよりも慈愛に満ちてる。抑揚が無いので評価はされにくいだろうけど、尊厳と品格が試される作品だった。

この悔しさを乗り越えてきたという土壌に今のアメリカがあると思うと震えるし、それでもなお、差別についての解決が遠いのだから想像できないほど根が深い。その提示がある名作。あと、マジでオシャレ。

そして、最後に言わせて欲しい。ティッシュを演じたキキ・レインさん。美しいし、貴女の二の腕は芸術だ。ヘッドロックされたいです。結婚して下さい。

※さらに余談を言うと、15年くらい前に渋谷のクラブで知り合ってキュンキュン築地デートとかした黒人女性の名前も「ティッシュ」でした。バスケが上手い人だった。
gn

gnの感想・評価

3.8
正義と悪ではなく、愛で物語る。2人の関係はもちろん、家族や弁護士の彼、家を貸してくれるあの人に関する愛のストーリーを語っていた。また愛の解釈の1つとして、あの信仰に囚われた(と思ってしまう)毒親が出てくるのも象徴的。

ビジュアルイメージの通り、特に2人のシーンはずっと美しい。秋らしい陽光射す道や夜の華やかな街も、電車内の喧騒も、2人の世界は何時でも何処でも美しい。部屋を選ぶところから街で笑い合うところには心が打たれた。衣装も素敵で、それが2人の文化的な豊かさを表していたのも良かった。単純にティッシュが可愛らしいんだよな

だからこそ、人種問題で彼らが振り回される様は本当に酷いし、観ていて辛い。しかも1人の警察官によって。あいつによって引き裂かれて、彼らの父親はバーで決意することになった。お母さんはプエルトリコに行って鏡の前で悩み、路地裏で悔しい思いをした。

でもこの映画は裁くことを目的にしている訳ではないと感じる。受難の人生だとしても、その人生は続き、紡がれていく。新たな命が彼らの元に訪れたことで、どんな環境だろうとこれからも幸せが訪れることを教えてくれる。そんなロマンチックな映画だった。
どうしようもない、悔しい思いで心の奥の方がぎゅっとなる作品でした。

だれかが書いてた「静かな怒り」という言葉がまさにぴったり。

2人がいつか一緒に暮らせますように...
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