とにかく登場人物みんな様子がおかしい。
架空の世界なのかっていうくらい人間らしい人がいなくて倫理感ゼロ。
ここまで悪事を働いて、なぜ誰も捕まらんのか考えるのも馬鹿らしくなるくらいやりたい放題で観ていてワクワクが止まらなった。
全く展開が読めず、話が進むにつれどんどん歯車が狂っていく様は「アメリカン・ビューティー」を鑑賞した時の感覚に似ているなぁと思いました。
違和感と不快感がずっと続くので疲れるけど、インパクトは抜群なので印象にとても残る作品。
しかもこの作品集中力が途絶えそうな頃合いを見計らってバイオレンス描写が出てくる。
そのタイミングが本当に絶妙。
俺が鑑賞していて凄いなぁって感じたのが後半からクライマックスにかけての展開。
実に巧妙に裏をかいてくる。
しかもこうなるだろうなぁと警戒させておいて裏を突く攻撃を1回どころか2回3回と立て続けにお見舞いしてくる。
中盤までは力技で説き伏せておいて、最後にこう来るなんて嫌でもテンション上がる作りだなと思いました。
ただオチは観終わった直後「なんじゃこりゃ」って思いましたが、時間が経つにつれジワジワくる怖さがあります。
この村は多分一生イかれた状態なんでしょうね。
絶対に住みたくないわ。
でも作品としては最高に面白かったです。