サマータイムブルース

スリー・ビルボードのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.8
娘「ねえ、ママ、出かけるからクルマ貸してよ」
母「ダメよ、歩いて行きなさい」
娘「ケチ」
母「こないだマリファナ吸った罰よ」
娘「途中でレイプされても知らないからね」
母「レイプされりゃいい」

娘→その後レイプされ、殺される

コレは母親、堪らんわなー、本当に悪いのはもちろん犯人なんだけど、自分のせいだと思い込み、一生のトラウマになっちゃうよ

一向に捜査が進展しないことに業を煮やした母ミルドレッド(フランシス・マクドーマンドさん)は、街の3つの看板(スリー・ビルボード)に警察を非難する内容の文面を、ビル・ウィロビー署長(ウディ・ハレルソンさん)の名前入りで掲げる
小さな街は大騒ぎ

ここですごーく気になったこと
署長がテレビのインタビューで、ミルドレッドが自分のことを悪く言っているのを聞いて、いたたまれなくなって馬小屋に避難するんだけど、後から娘が慰めに来ます
ところが、娘は幼稚園児くらいの少女が別に2人いて、娘だと思ってた女性は署長の奥さんでした
えっ、マジ!?歳離れすぎてね!?

ちなみにミルドレッドは推定50代後半、殺された娘は10代少女
別れた旦那は19歳の娘とイチャイチャしている
この街は晩婚夫婦とロリコンが多いようです
って、そこは問題じゃない!?

ミルドレッドはありえないくらい強い性格
歯医者では広告を出したことを非難する歯医者の指にドリルで穴を開け、クルマで息子を学校に送り届けた際に陰口言った生徒に膝蹴りし、挙げ句の果てに警察署に火炎瓶を投げて放火する

たまたま中にいたジェイソン・ディクソン巡査(サム・ロックウェルさん)は署長からの手紙を熱心に読んでいて、火事に気づかず、大火傷を負う

この映画の中で、ディクソン巡査はキー・パーソンです
マザコンで、飲んだくれで、初めはミルドレッドに悪意を持っていて、嫌がらせをする
広告会社のレッドを2階の窓から放り投げたり、もう、やりたい放題、あー、アメリカの警察のイメージがどんどん悪くなるー

ちなみに怪我したレッドと火傷したディクソン巡査はまさかの相部屋となる
包帯ぐるぐる巻きの男にレッドはそれがディクソン巡査と分からず、オレンジジュースを差し出す
包帯ぐるぐる巻き男は、自分の正体を明かすとレッドは困惑するが、最後はスッとオレンジジュースを前に差し出す
ああ、なんて優しいの!!

その後、ディクソン巡査は自殺したウィロビー署長の手紙を読んで、感動し、最後はミルドレッドと和解する
人間の強さと弱さが表裏一体となって表わされているシーンでした

終わり方も良き

ただ、この街には間違っても住みたくないなーと思いました

ちゃんちゃん🎶