スリー・ビルボードのduneのレビュー・感想・評価

笑いあり涙あり暴力ありで観客の先入観を一々ひっくり返してくれる。群像劇におけるキャラクターの立て方や登場人物の関係性の変化で拡大していく展開と、そのシナリオに説得力を持たせる実力派キャストたちの凄まじい演技力。

きっと誰にとっても良い人間も誰にとっても悪い人間も居なくて、その差から軋轢が生じることもあれどそれを解消するのもまた人と人との繋がりによるもの。そういう卑近な美しさを讃えることこそが、"人間が描けている"ということだと思った。