こむぎ

スリー・ビルボードのこむぎのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.4
心がえぐられた。
この映画を観終わった後、私は
本気で人を憎んだり
本気で人を赦したり
本気で後悔したり
本気で死と向き合ったり
したことが人生でなかったのではないかと思う、
この映画の人物達のように120パーセントの本気で。
でもその本気が、
人生のうえで苦しみをもたらすということもわかっている。
あんな狭い街で、町中みんなの顔が見えるような街で、
本気でいることは更に辛いことだろう。
今まで全力だった登場人物たちを見ての、
最後の台詞は胸に突き刺さるものがあった。
みんな、つらい。
でも少しの希望と少しのひと休みが
人生に少しの光を与える。
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