フランシスマクドーマンドが無表情に車に乗っている、田舎が舞台というと、いやでもファーゴを想起せずにはいられない。
演出が若干くどい
ハッとするシーンがあんまりない
ふざけすぎ
という文句はある、
けども、ものすごい傑作だった。
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言ってしまえば、裏をかくような筋書き。
タイトル通りこの映画の看板である3人、ミルドレッド、ウィロビー、ディクソンについての話。
彼らはいい奴だけど、サイテーなところもある。
看板の表側だけじゃないよと。
小人がミルドレッドに投げかける言葉は、自分にもしみる。
ディクソンがかわいい、彼は劇中明らかに洗礼とも啓示ともいえるシーンを経てマザコン野郎から成長する。
支離滅裂なのに繋がっていて、笑える会話劇に演劇っぽい雰囲気を感じる。
事件シーンは全く写さないのもスマートに感じた、。
犯人なんて全く出てこない、けど悲痛さはしっかりと醸し出されている。
ラストでミルドレッドが言う、
あんまり乗り気じゃないわ。まあ道々考えましょ。でめちゃくちゃ泣いた。
シカが出てくる映画にハズレなし!!