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スリー・ビルボードのmiwanのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0
それぞれが悪人であり善人であり自己中心的であり無償の愛に溢れている。でも、多重人格者のようにそれぞれがきっぱり分かれているのではなく、境界線はぼやけている。

犯罪で娘を失った母親のストーリーが中心に流れているけれど、その街に住む人々みんなの生活や息づかいが感じられる。そして、傍観者のワタシは、彼らに一喜一憂し、怒り、憤り、同情する。どうしようもないけれど、それでいろんなバランスを保っているような気がする。

看板が一枚じゃなくて、三枚あったことがとても印象的で、重みとか奥行きとか見え隠れとか多面的な感情とかを思わせる。
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