鹿江光

スリー・ビルボードの鹿江光のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0
≪80点≫:妄執に囚われた人々の復讐と人間讃歌…予想を軽やかに覆していく展開が心地好い。冒頭とラストでここまで表情を変える作品も久しぶりだった。BGMの使い方も秀逸。飽きさせない仕掛け、心を圧迫する演技の熱量、深淵に続くテーマ性…とにかく面白かった。ラストカットは果てしない希望に満ちている。ただ、その業と赦しがどこへ向かって行くのかは、誰も解らない。
フランシス・マクドーマンドの演技凄かったなぁ。サム・ロックウェルもすごく良い。胸が打たれる。心が震える。涙が出る。どこまでも人間臭い魂たちの物語。ラストシーン、すごく印象深くて良いものだったなぁ。お気に入り。
鹿江光

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