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スリー・ビルボードのbarneyのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
5.0
早くも今年度最高傑作が出たかもしれない。
控えめに言って、最高すぎましたね。
脚本、演技、演出すべてがいい。


あえて極端に少ないロケーションで映画が作られていて、街の閉鎖感がよく出ていたし、シーンの繋がりも良くなっていたと思う。たとえば広告代理店が警察署の向かいなので間に無駄なシーンを挟まずに話が進む。インタラクティブなのです。彼女の家の庭からビルボードが見えたり、そこが通学路で毎回見えたり、それぐらい箱庭な街は、没頭性を高めていると思う。物語とキャラクターに集中できて、全くノイズがない。

所々に差し込まれるさり気ない話は実はアメリカの社会問題だったりする。
彼女が神父を論破するシーン。神父が男の子を犯すのはいまは誰でも知っている。また、南部に残る黒人差別もそうだし、帰還兵の犯罪もアメリカ的。
そういう風刺もこの映画の深さの一つ。

1番のこの映画の魅力は全く読めない物語の展開です。脚本がものすごく良くできている!ハラハラと引き込むサスペンスフルな反面、ダークユーモラスな笑いが沢山あって緊張感を貼るシーンと緩めるシーンのバランスが凄くいい。
ヒューマンドラマでもあり、しっかり泣かせてくるからほんとにすごい。

だめだ、すべて書くには時間が足りない。今度また加筆します…
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