RYUYA

スリー・ビルボードのRYUYAのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
5.0
「レイプされて死亡」
「犯人逮捕はまだ?」
「なぜ?ウィロビー署長」

3枚の看板が、

「娘を殺された母」
「人種差別者の暴力警官」
「余命わずかの警察署長」

3人の人生を大きく変える。

怒りやモラルを火炎瓶に詰め込んでぶん投げたら、
焼け跡には案外、素晴らしき人生が待っている。

あらゆる映画が永遠に描き続けるであろう「乗り越えられないものに、人はどう対処するか」というテーマに対して、『マンチェスターバイザシー』でケイシー・アフレックが吐き出した“答え”は、あまりにもすんなりと真実だった。
もう、「それじゃん」、だった。
これ以上に何がある?と思っていた所で、『スリー・ビルボード』は全く別の“答え”を提示してきた。
もう、「これじゃん」、だった。
アメリカの映画史をこっそりと塗り替えたこの両作にこっそり出ているルーカス・ヘッジズの次が早く見たい。
そして、お前の未来を俺にくれ。
RYUYA

RYUYA