FutosiSaito

スリー・ビルボードのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.9
 『ローガンラッキー』、『ファーナス』、さらに古くはジェニファー=ロペスの出世作『ウィンターズ・ボーン』などに連なる「カントリー」(もしくはヒルビリー)映画だ。
 乾いた雰囲気の土地に古くからの価値観や風習など。
 そこで事件が起きるという構図。
 そしてこの物語は展開が読めず、最後まで面白い。
 また、一般人の怒りに警官の怒りなど、「怒り」に関して考えたり、「報復」についても、武装についても、いろいろ考えた。
 怒りに燃えてもそこに武器がなかったらとか、軍人が兵役の任務で暴力を振るうのはどうなのかとか。
 日本の場合はどうなのだろう。幸い武器が手に入らなかったり、海外へ派兵されていなかったり、仮にも「平和」だし……。
 いろいろ考えさせられた。
 共感や赦しに関しても。
 鑑賞後にも、疑問を含めて色々残る映画だ。いい映画の条件だ。
 
FutosiSaito

FutosiSaito