本年度のアカデミー賞、最有力候補作?の『スリー・ビルボード』を観てきました。結構、日にちが経っちゃってますが…(鑑賞日2/7)
他の候補作は以下の通り
『シェイプ・オブ・ウォーター』『ゲット・アウト』『レディー・バード』『ダンケルク』『ファントム・スレッド』『君の名前で僕を呼んで』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
わたしは『ダンケルク』とコレしか観てないですが『スリー・ビルボード』で、いいんぢゃない?って思ったぐらい良かったです。他、殆ど観てないけど…作品賞は無理でも脚本賞は取るんぢゃないかな?根拠なしだけど…
ま、そんぐらい良かったわけです。
🐾ちょこっとあらすじ
ミズーリ州の寂れた道路に掲示された巨大な3枚の広告看板。そこには警察への批判メッセージが書かれていた。設置したのは、7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長ウィロビー(ウディ・ハレルソン)にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下(サム・ロックウェル)や町の人々に脅されても、ミルドレッドは一歩も引かない。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、事態は予想外の方向へと向かっていく……。(Movie walkerより)
🐾感想
スリー・ビルボード。訳すと3つの野外広告看板。
その看板に
『レイフされて死亡』
『犯人逮捕はまだ?』
『警察署長はいったいなにをしている?』
と、広告を打った。
広告を出したのは殺された娘の母親。
なにがしたいのか?
なにが始まるのか?
娘をレイプして焼き殺した犯人は7ヶ月を過ぎても捕まらない。一向に進展しないことに業を煮やしたのか?
警察と喧嘩するレイプ被害者の母親。
淡々と進む。
常にイライラ。
展開が読めない…
怒りは怒りを来す。
元旦那の言葉だ。
町中、みんな怒ってる?
怒りは怒りを呼ぶのだ。
娘をレイプされて焼き殺された母親は、一向に進まない捜査に怒ってる看板をたてる。
今度はその看板をみて、別の人が別の怒りを覚える。
怒りの連鎖で町中が大変なことになっていく。
なんか書いていて、シリアスなんだけど、コレだけ読んだらコミカルなカンジなんぢゃんって思っちゃうか?って思ったら、おかしくなった。すごい余談。
看板を立てた母親にだげぢゃなく、怒りの矛先は看板を扱う広告代理店にまで及び、みんながみんな、大変な、後戻り出来ないところまで追い込まれていく。
怒りの先に希望が見えた?希望ぢゃないか?赦し?愛が見えたようなラストはどこかヨーロッパ映画を彷彿とさせるようで秀逸。
だって赦しって、所謂、愛だよね?
主演のフランシス・マクドーマンドのいかにも労働者階級のような無骨な無頼漢(女性だけど)署長役のウディ・ハレルソンのどうしようもない抗いきれない感、その部下のサム・ロックウェルの激しい怒りと、その先の赦し…
ジョン・ホークスやケイレブ・ランドリー・ジョーンズもいいカンジで脇を固めてました。
監督・製作・脚本:
マーティン・マクドナー
キャスト:
フランシス・マクドーマンド
ウッディ・ハレルソン
サム・ロックウェル
アビー・コーニッシュ
ジョン・ホークス
ピーター・ディンクレイジ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
去年、オープンしたTOHOシネマズ上野にて観賞。はじめて行きましたが、変わっちゃったね〜、松坂屋別館。
【82点】
2018.2.7 TOHOシネマズ上野
https://ameblo.jp/bird210bird/entry-12352052036.html