地味だけどいい映画。
レビューやら感想やらを見ると、こういう映画を楽しめないやつは何をやっても駄目(意訳)みたいな意見をちらほら見かけて、地味という感想を書くかちょっと悩んだけど、普段分かりやすい盛り上がりどころのある映画が好きなのは確かだし、わざわざ嘘を書く必要もないので、地味に感じた何をやっても駄目なやつだということははっきりと書いておきます(開き直り)。
まあそれはそれとしていい映画でしたね。
登場人物が分かりやすく善悪に塗られているわけではなくて、娘のことを思う気持ちは確かだけど感情的で意固地だったり、すぐ手が出るし差別もするけど根っからの悪人ではなかったり、いい意味で歪なキャラクター達が(まあ本来は100%善とか悪っていう方が不自然なんだけど)一歩ずつ歩み寄ることで希望が見えてくるという、『何かしみじみといい…』って感じの作品だと思いました。
ラスト、二人が乗る車に差しこむ柔らかな陽の光が印象的でした。
あと、犯人(仮)がどこにいたか分からなかったりした頭ディクソン勢(自分のことですが) は、パンフレットを買うと色々勉強になって良いよ！
