あける

スリー・ビルボードのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

思い出すだけで目頭が熱く瞼が震える感じがする。
良かった良かったという盛り上がりを見つつ話の内容はよく知らず映画館へ。
サムロクさん出てるんだ!ウディ出てるんだ!とそこで知る( ̄▽ ̄)。サムロクさんがこの感じだと、あぁいう感じか??と演じるタイプを想像しながら観ていたけれど、想像の範囲から越えてさらに期待も越えたキャラクターの行動の選択にバコンバコンと殴られているような感動だった。

シビアな話なのに、この人たち出てると笑っちゃいそうなんだけどなぁ?なんて思ったら案の定笑っちゃうシーンが結構あって、そこがまた良い。




それに、たくさん登場人物がいるのにどの人の中にも「その人の人生」を感じることができた。


ミルドレッドがバチバチやっててひえー!タフー!とか思ってたけど、それを上回るディクソン母ちゃんの凄みというかもうほぼマフィアかよみたいな脅しの技をさらりと言っちゃうあたりとか溢れ出る人間味が濃い。



復讐の物語というより、群像劇なのかな。
みんな生きてる。
生きてる人で、どう生きるのか。

一人一人がどう生きてくのかで世界は作れるのかもしれないよ。フワッと思ってしまった。



以下は散文

+++

ミルドレッドはタフに見えてそうでもないよと言う。
なぜこんなにも圧力をかけられたりする必要があるのだろう。
その圧力に屈しないためにタフに振る舞う必要があるのはとても無駄だと思った。

煩わしさにわざわざ煩わしいからと遠回しに言いに来る神父とかまじで余計なお世話だし、そんなこと言わなかったらミルドレッドだってあんなキレのある返しはしなかったろうに、とか。
彼女はタフに見えてそうじゃない。
みんなそうだよ。
だから事件に耐えられない神父は言いに来たのかもしれないけど。(けどそれ被害者でもない人の人生じゃないんだから口出しはお黙りとか思ったり)


それにしてもミルドレッドと歯医者のところはついつい笑ってしまってね。
あれは歯医者気の毒w
けどね、職務に私情は挟んじゃいけねぇよ。
好奇心というか痛めつけたい欲求って怖いね。
しかも通報してるあたり自覚ないんだよあの歯医者。怖いけどそういう人いるよね、って思う。





ところで看板が燃えたシーンで消火に走る姿を見て、娘の火を止めたい気持ちなのかな?とか考えたりしてた。


あとディクソンがクビになるシーンは真顔で見ていることに気づいて一人でハッとしてしまった…
人がクビになる瞬間に本当に立ち会ってしまったかのような空気だった………


それにしても署長の幕引きはキレイすぎたーーーー!!!!
それまでの署長をよく知らないのでそんな選択肢ありかよ?!!!!って思ったよ。
けど私の連れ氏が病気になったりで迷惑かけるなら安楽死ありって言う人なのでそういうことかなぁとか思ったりしたよ、、、
しかし馬鹿野郎!!!!!www
お前!死んだけどころす!!!みたいな辛い気持ちが残るよー!
あける

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