タカシ

スリー・ビルボードのタカシのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.7
『本当に「悪いこと」ってなんだろう』

あのね。
劇場でポップコーン食べるのはいいですよ。ポリポリカリカリ貧乏臭く食べたって別にいいですよ。でも紙袋で出すのはやめようよ。ガッサガサうるさいんですよ、本当に。

と、作品とは関係ない愚痴から始まりました「スリービルボード」
噂にたがわぬ傑作。

「こういう導入ならこんな展開になるに違いない」という思い込み、ジャンル映画の定形をことごとく裏切る、外すことで成り立つ脚本。そこがすごい。

「ミズーリ州エビングの外れにある三枚の広告看板」というタイトルが、まったくそのままの意味であるという意外性。

そして、ラストの本当にビックリする着地点。
私はうなっちゃいましたよ。

多分ね。

タイトルにもある「3」っていうのが、キーになると思うんですよ。
メインキャラクターは三人。
そしてそれぞれ最初に見せる表情から意外な一面を見せ、最後にひっくり返すという3つの面を見せるというストーリー。

アカデミー賞にも作品賞をはじめ、主演女優賞、助演男優賞(二人)、脚本賞と多数ノミネートされていますが、脚本賞辺りは獲得するんじゃないでしょうか?
主要部門獲ったらすごいなあ。

個人的には、大好き海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の大好き俳優、ピーター・ディンクレイジの出演がとっても嬉しかったりする。

皆さん、劇場では静かにビックリしてくださいね。お願いします。
劇場にて。18.02.16
2018#014
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